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2020年4月10日

カローラ13年ぶり登録車首位 2019年度新車販売

登録車と軽自動車を合わせた2019年度(19年4月~20年3月)の車名別新車販売台数で、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が3年連続の首位となった。2位ダイハツ工業「タント」、3位スズキ「スペーシア」と軽スーパーハイトワゴン3強が揃って前年度実績を上回り、市場をけん引した。18年度に続き2年連続でトップ5を軽が独占。登録車は、19年9月に全面改良したトヨタ自動車「カローラ」が13年ぶりの年度トップに返り咲いた。

販売台数では、依然として軽の強さが際立った。エヌボックスは、年度を通じて安定的に販売を積み上げ、前年度比3・3%増の24万7707台と3年連続で20万台超えを達成した。タントは昨年7月に全面改良した効果で同21・1%増と伸ばし、5年ぶりの2位。

広い居住空間を確保したスーパーハイト系とハイト系の軽人気がより高まった。19年度の軽新車販売台数が同3・5%減の185万5967台と落ち込む中、全面改良から2年以上経過した3位のスペーシアも同0・9%増と安定感を発揮。4位の日産自動車「デイズ」もハイト系とスーパーハイト系を合わせて同10・6%増と、販売を伸ばした。

登録車のみのランキングでは、セダンとワゴンモデルをフルモデルチェンジしたカローラが同21・1%増の11万4358台(カローラ教習車含む)で2位のトヨタ「プリウス」を約1千台の僅差で上回った。

3位のトヨタ「シエンタ」も16年度以来3年度ぶりの3位にランクアップし、登録車のトップ3をトヨタが占めた。18年度に年度ベースで初のトップとなった日産「ノート」は同19・6%減と勢いを持続できず4位に後退した。

3月単月の総合順位では、カローラが19年10月以来5カ月ぶりトップ3に入った。登録車が単月ランキングで3位に入るのも5カ月ぶり。このほか2月14日に発売したホンダ「フィット」が5位(前月13位)、トヨタ「ヤリス」が7位(前月32位)と上位に食い込んできた。

一方、エヌボックスは4カ月連続で1位をキープしたものの、前年同月と比べると16・4%の減少。2位タント同6・2%減、3位スペーシア14・7%減と足元の市場環境に陰りが見え始めた。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界