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2020年4月6日

2019年度の国内新車販売台数 4年ぶりに前年割れ

登録車と軽自動車を合わせた2019年度(19年4月~20年3月)の新車販売台数は、前年度比4・2%減の503万8727台と4年ぶりに前年度実績を下回った。消費税引き上げや大型台風被害による10月以降の落ち込みが響いた。ただ9月までの販売台数が増税前の緩やかな駆け込みによって堅調に推移し、500万台の大台には4年連続で到達した。

一方、新型コロナウイルスの影響が出始めている。受注残の消化によって3月までの登録、届出台数では表面化しなかったものの、「外出自粛で店舗への来場者が減っているとの声が出ている」(自販連)と足元の受注活動が停滞しており、4月以降は影響が本格化しそうだ。

日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)が1日発表した19年度新車登録台数は、同4・6%減の318万2760台となり、3年連続のマイナスだった。また全国軽自動車協会連合会(全軽自協、堀井仁会長)がまとめた19年度実績も3年ぶりの前年度割れとなる同3・5%減の185万5967台。2年連続の190万台超えはならなかった。登録車、軽がそろってマイナスとなるのは、消費税が5%から8%に引き上げられた14年度以来、5年ぶり。

登録と軽を合わせた銘柄別販売台数は18年度と比べて順位の変動がなかった。トップのトヨタが152万8650台の同0・9%増と前年度を上回った。乗用各社が軒並みマイナスとなる中、全面改良した「カローラ」や新投入した小型SUVの「ライズ」などで販売を積み上げた。

ホンダは、電動パーキングブレーキ(EPB)の不具合でN―WGN(エヌワゴン)の生産停止や新型「フィット」の投入が遅れたことで同8・0%減となったものの、主力軽の「N―BOX(エヌボックス」がけん引し、2番手をキープした。

最も落ち込みが大きかった日産は19年3月に全面改良した「デイズ」が好調で軽販売が2桁増となったものの、主力の「ノート」が伸び悩んだ登録車は20・1%減と40万台を割り込み、登録車販売順位で4年ぶりにホンダに2位を明け渡した。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞4月2日掲載