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2020年4月3日

共栄火災海上、自転車保険義務化条例で調査 若い自動車免許保有者が関心

共栄火災海上保険は24日、4月から東京都で自転車保険の加入が義務化されることを受けて、「自転車保険加入義務化条例についての認知度に関する調査」の結果を発表した。20~30代の自動車免許保有者が都条例や自転車保険に高い関心を示していることが判明。特に20代の免許保有者は8割が条例施行を認識しており、自転車保険も免許保有者の約6割がすでに加入していることもわかった。

加えて、自転車の事故防止のために自転車の「免許制」や「車検制度」導入の必要性を強く感じている傾向も顕著にみられた。

同社は、都内に住む20歳以上の1100人を対象に、インターネットを通じたウェブ調査を2月20~23日に実施。自動車免許保有者と非保有者の双方にヒアリングした。今月24日に結果を発表した。

調査結果によると、自動車免許保有者の約6割が都の条例施行を認識していた。また、自転車保険への加入意志を示しているのは約6割を占めた。そのうち、すでに加入済みと答えたのは約37%で、義務化後に加入するとしたのが約27%だった。

年代別にみると、20代の免許保有者は約8割が、30代の免許保有者は約6割が都の条例施行を知っていた。自転車保険も20代の免許保有者の約6割が、すでに加入済みだった。対照的に、20代の免許非保有者で自転車保険に加入しているのは、約12%と低い水準にとどまっていた。

自動車免許非保有者の条例認知度は約4割で、自転車保険への加入も約4割(すでに加入済みは約24%、義務化後に加入は約20%)と、自動車免許保有者と比べて低い。

自転車の運転で危険だと感じる行為の質問では、自動車免許の保有者、非保有者を問わず、「急な飛び出し」(全体の70%)、「スマートフォンなどのながら運転」(同61%)、「傘を差しながらの運転」(同53%)の順となった。

自転車の事故防止対策としては、「取り締まりの徹底」「学校での交通教育の徹底」などの意見に賛同が集まった。自転車を運転するための免許制の導入については、20代の自動車免許保有者の7割超が支持。同世代の非保有者と30㌽ほど差が出た。30代の自動車免許保有者でも約6割が必要と答えた。

自動車免許の保有者、非保有者問わず、自転車の「車検制度」は「必要」と答えのが約43%で、「必要ない」(約39%)を上回った。特に、自動車免許保有者の47%が「必要」とし、「必要ない」を約7㌽上回り、自転車にも車検の必要性を強く感じていることが浮かび上がった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞3月28日掲載