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2020年4月2日

東タク協がオリパラ向け供給増プラン 需給ミスマッチ解消へ

東京ハイヤー・タクシー協会(東タク協)は18日、定例理事会を自動車会館(東京都千代田区)で開催した。オリンピック・パラリンピックは延期が決まったが、今後の期間中や延期開催後でも需給がひっ迫することが見込まれるため、各事業者に供給力増強を求めるなどの対策を盛り込んだ「オリパラ対応供給増加アクションプラン」の発表を承認した。

現在、都内タクシーの供給量は朝の6~9時ごろには1万台を切っている。同時間帯に営業所を出庫するシフトが多く、シフト交代が集中するためで、延期されるオリパラでは早朝に開催される競技も見込まれ、さらなる供給対策が求められる。

アクションプランの内容を見ると、最初に需給ミスマッチの解消を盛り込んだ。シフトを夕方出庫や朝出庫の時間前倒しなどにより、各事業者に対し所有車両の3分の1以上の稼働を求める。次に「相乗りシャトルタクシー」の運行として、駅から競技場、ホテルから空港など局所的に需要が急増するところに運行を設定したり集中的に告知したりする。

さらに、外国人乗務員の在留資格の緩和、変動迎車料金を発展させたダイナミックプライシングの試験導入、アプリのキャンセル・ノーショー(無断解約)防止による配車ロス削減、東京の隣接地域からの車両・乗務員受け入れの試験導入の計6項目を盛り込んでいる。

このアクションプランについて東タク協は、今後外部意見も取り入れて実効性を高め、恒久的に取り組んでいくことにしている。

理事会ではこのほか、公的な障害者割引などに必要な提示書類として、これまでの身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳に加え、4月からは障害者手帳アプリ「ミライロID」も含めることを承認した。

新型コロナウイルス感染防止のため、東タク協は報道関係者を含めた理事会出席者全員に対し、マスク着用と手指消毒を義務付けた。

カテゴリー 会議・審議会・委員会
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞3月30日掲載