2020年3月26日
全ト協理事会、トラック標準運賃告示 早くても4月末
全日本トラック協会(坂本克己会長)は5日、都内で定例理事会を開催した。今回の理事会では、国土交通省が運輸審議会に諮問した「一般貨物自動車運送事業に係る標準的な運賃」の告示について説明があった。国土交通省自動車局の伊地知英己貨物課長は告示の時期について「答申が出た段階で告示するが、早くても4月末になるだろう」と明らかにした。
国交省が2月26日付で運輸審議会に諮問した標準的な運賃の告示原案では、車種ごとに小型車(2㌧クラス)、中型車(4㌧クラス)、大型車(10㌧クラス)、トレーラー(20㌧クラス)に分けて算出する。また、従来の認可運賃では、冷蔵車が2割、冷凍車3割の割増運賃だったが、今回の標準運賃では両方とも一律2割増とする。休日割り増し(日曜祝日に運送した距離に限る)と深夜・早朝割り増し(午後10時から午前5時までに運送した距離)は、どちらも2割増の運賃で計算する。このほか、帰り荷が確保された場合は、全体で割り引く可能性があるとした。
標準運賃の人件費については、ドライバーの働き方改革や労働時間の条件規制などを踏まえて、人件費ベースで3~4割の値上げの必要を加味して計算したという。
カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞3月23日掲載