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2020年3月19日

バス事業者向けセミナー 高速バスマーケ研、オンラインで実施

バス事業者向けコンサルティング業務を行う高速バスマーケティング研究所(成定竜一代表取締役、横浜市港北区)は3日、全国のバス事業者を対象としたイベント「高速バス・マーケティング・セミナー2020」を開催した。当初は都内に会場を設け、120人の申し込みを受け付けていたが、新型コロナウイルス感染の広がりを受け、急きょオンライン開催に切り替えた。

同社は2年に一回、バス事業をテーマとしたセミナーを開催している。今回はホテルや航空業界で一般化している価格の随意変動「ダイナミック・プライシング」と「海外個人旅行(FIT)化が進むインバウンド」をテーマに、成定代表やバス、旅行会社関係者が講師として登壇した。

ダイナミック・プライシングについては、成定代表がバス事業への本格導入の可能性と課題を解説した。さらに、京王電鉄バスの田崎達久高速・貸切事業担当課長が、同社が開発した高速バス座席予約システム「SRS」の概要を紹介。柔軟な運賃設定や外国語対応といった特長のほか、今年から販売データを基にした需要予測を基に、推奨価格を割り出したり企画乗車券を電子チケット化したりする機能を付加することを明らかにした。

インバウンドについては、名鉄観光サービスの福井佳代国内旅行部副部長が、旅行形態が団体で貸し切りバスを使い大都市を出発し到着した観光地内を周遊する「発地型」から、個人を対象に到着地の魅力を前面に出した「着地型」に移ってきていることを受け、同社の代表的な着地型日帰り旅行商品を紹介。さらに、現地集合・解散の着地型では、乗り合い高速バスも二次交通機関として重要な役割を果たすことを解説した。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞3月9日掲載