2020年3月11日
ディーラーに特化した水災BCPセミナー開催 仙台で三井住友海上
三井住友海上火災保険仙台自動車営業部は、仙台市青葉区の三井住友海上仙台ビルで「自動車販売会社向け水災BCPセミナー」を開催した。同社が自動車ディーラーに特化した内容で水災BCP(事業継続計画)セミナーを行うのは全国で初めて。県内ディーラー15社が参加し、水災に見舞われた際の対処やBCP策定のポイントなどへの理解を深めた。
今回のセミナーは、2019年10月に発生した台風19号で宮城県内の自動車業界でも大きな被害を受けたことから実施した。開講前の挨拶で三井住友海上仙台自動車営業部の中村悟部長は「震災についてのBCPはほぼ策定していただいた。(今回のセミナーを機に)水災に備えて準備していただき、運営の一助としていただければ良い」などと述べた。
セミナーでは、MS&ADインター総研の鍵村有子氏が講師を務めた。過去の事例を交えながら、企業の対応として必要なことや水災BCP策定のメリットなどについて説明した。鍵村氏は「今までは何とかなったとこれからも何とかなるはイコールではない」と話し、被害を想定した準備をするよう訴えた。
参加したディーラーからは「今後の策定に向けて参考になった」などの声が上がった。同社仙台自動車営業部は引き続き水災BCPの案内を行い、ディーラーの運営を支援していく考えだ。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞3月6日掲載