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2020年2月26日

HV電池300億円投じ量産 豊田自動織機、トヨタと共同開発

トヨタ自動車と豊田自動織機は20日、ハイブリッド車(HV)用の新型電池を共同開発すると発表した。豊田自動織機は今後3年間で最大300億円を投資し、開発した電池を量産する。電動車の割合が急速に増えるトヨタは電池の調達先を広げており、豊田自動織機も加えて供給能力を確保する。

共同開発する電池の種類や性能、搭載する車種などは明らかにしていない。豊田自動織機はもともと、フォークリフト用として鉛電池やリチウムイオン電池の開発と生産を手がけており、こうした技術を車載用に展開する道を探っていた。

共同開発した電池は豊田自動織機が生産し、トヨタに供給する。同社は、自動車用プレス型などを生産する共和工場(愛知県大府市)、コンプレッサー用部品を生産する東浦工場(愛知県東浦町)の隣接所有地で電池を生産する計画だ。

トヨタは昨年、約199万台の電動車を生産した。2021年には約300万台を生産する計画を主要サプライヤーに伝えている。すでにHVの納期が長引く原因になっている電池に関しては、プライムアースEVエナジー(PEVE)のほか、東芝やGSユアサ、中国のCATLやBYDなどから調達することも決めている。また、4月にはパナソニックとの新たな電池合弁会社「プライムプラネットエナジー&ソリューションズ」も事業を始める。

トヨタは、25年には450万台以上のHVに加え、電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)も100万台以上販売するとの見通しを立てている。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞2月21日掲載