2020年2月13日
特定整備法令研修がスタート 奈良で全国初
4月1日の「特定整備」認証制度の開始に向け、自動運行装置などの整備技術を習得する法令研修「電子制御装置整備の整備主任者等資格取得講習」が7日からスタートした。全国初となる奈良県での講習会には、奈良県自動車整備振興会(奈良整振、木村昭彦会長)の会員事業者から整備主任者25人が参加した。
講習は制度内容や「自動車特定整備記録簿」の記入方法などを学ぶ「学科」、実車を使ったエーミング作業を実践する「実技」、講習内容の理解度を確認する「試問」の3部構成で実施した。
改正道路運送車両法に関する省令では、電子制御装置整備認証における整備主任者の資格要件として、1級整備士もしくは必要な知識と技能についての講習を修了した2級整備士が1人以上在籍することが義務付けられている。6日の省令・告示の公布を受けて、奈良運輸支局(伊藤徳男支局長)と奈良整振がいち早く実施した。学科講習では、認証取得から整備実務に関わる知識について解説した。講義時間は約90分だった。
特に、新制度で盛り込まれた「外注」の取り扱いや、電子制御装置整備が必要な対象車両、自動車特定整備記録簿の具体的な記入方法について重点的に解説した。複数の外注パターンについて責任の所在を明示したほか、新たな作業内容の記し方や外注した作業が分かる記録簿の記入方法を具体例も交えて解説した。
実技講習では、受講者が3班に分かれ、トヨタ「アクア」の実車を使い、ターゲットの設置やスキャンツールを用いたセンサー類の校正作業など、一連の作業を参加者が実践した。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞2月8日掲載