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2020年1月10日

15日からオートモーティブワールド、次世代自動車への取り組み中心に

自動車関連企業などが多数出展する「第12回オートモーティブワールド クルマの先端技術展」(主催=リードエグジビションジャパン)が15日から3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。今回は1100社が出展し、世界中から約4万人の自動車関連技術者の来場を見込む。

会期中は、自動運転や電気自動車(EV)、MaaS(サービスとしてのモビリティ)関連を中心に80講演が予定され、今回MaaSフォーラムを新設した。第12回オートモーティブワールドは、「第12回国際カーエレクトロニクス技術展」「第11回EV・HEV駆動システム技術展」「第10回クルマの軽量化技術展」「第8回コネクティッド・カーEXPO」「第6回自動車部品&加工EXPO」「第3回自動運転EXPO」に加え、設計・開発ソリューションゾーンを特設するなど、多彩な展示で構成する。部品メーカーや素材メーカーも積極的に出展し、新技術を発信する。

田中精密工業は、自動車部品&加工EXPOに出展する。次世代自動車への取り組みを中心に、接着積層、アルミダイカストの要素技術を展示する。同社は昨年10月、接着積層モーターコアの量産技術開発について城山産業(竹中幸三社長、岐阜県大垣市)との協業を発表した。電動化に向け、モーターの高効率化と製造工程の環境負荷低減の両立に注力している。

新日本無線は「ネットワーク化」「走行安全」「電動化」をテーマにした製品や技術を紹介する。「高EMI耐性オペアンプ」は従来のオペアンプに対し、回路、レイアウトを改良し、EMI耐性を向上させた。他にも、走行安全性能を向上させるマイクロ波センサーを出展する。ロームは、「クリエイティング・ザ・フューチャー・オブ・オートモバイル」をテーマに、自動運転・ADAS(先進運転支援システム)の安全をサポートする各種ソリューションや車載システムの開発工数を削減する最新アナログIC、電動化に向けたSiCパワーデバイスなどを紹介する。

東陽テクニカは、自動運転EXPOとEV・HEV駆動システム技術展に出展し、ADASの世界的イベント「AutoSens」でアワードを受賞したミリ波レーダー向けシミュレーションツールや自動運転車用シミュレーションソフトのほか、EV開発向けの計測器など自動車開発用のソリューションを各種展示する。ULジャパンは、電動化や自動運転で増加が見込まれる車載機器向けEMC(電磁両立性)をはじめ、無線試験・認証、信頼性試験、世界各国電波法申請代行、サイバーセキュリティーなど幅広い試験サービスを紹介する。1月には鹿島EMC試験所(千葉県香取市)の「次世代モビリティ棟」が稼働し、東日本でも自動車向けEMC試験を提供する環境を整えた。

SCREENホールディングスは、鋳造・鍛造部品の検査自動化ソリューション「Lulimoシリーズ」を実演販売士によるプレゼンテーションで紹介する。「Lulimo H」を実際に動かしながら検査性能を確認できる場を提供し、目視検査の自動化による品質向上や省人化、検査精度の向上を提案する。岩崎電気とアイグラフィックスは、「光技術によるクルマの軽量化」をテーマに、製造部品から完成車サイズまで対応可能な「複合環境試験装置4Dマルチチャンバー」に加え、耐候性試験機、UV硬化試験装置などを紹介する。

素材メーカーでは、住友ベークライトが「クルマをもっとおもしろく、プラスチックにできること」をテーマに電動化、金属代替・軽量化、運転支援・高速通信の3領域でソリューションを提案する。三菱マテリアルは、高性能な新素材と新技術を使った次世代車向けリチウムイオン電池パック用素材をはじめ、高い熱反応特性を持つ超薄型温度センサー、安全かつ軽量な耐火性樹脂、冷却用電熱パテなどを紹介する。

ダウ・東レ(桜井恵理子CEO、東京都品川区)は、エラストマーから接着剤まで、耐熱性や耐候性、電気特性などを持つ多様なシリコーン製品を展示する。具体的には、高圧ケーブル被覆用シリコーンゴムや3Dプリンター用液状シリコーンゴム、2液室温硬化EVバッテリー用シリコーンフォームなどだ。

開催日 2020年1月15日
開催終了日 2020年1月17日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

リードエグジビションジャパン

開催地 東京都
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞1月7日掲載