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2019年12月30日

乗用8社、11月の世界販売

乗用車メーカー8社が25日に発表した11月世界生産実績によると、8社合計は前年同月比8・7%減の237万483台となり、4カ月連続で減少した。アジアを中心とした世界販売の減速や消費税増税後の国内市場の低迷を受けて、スバルを除く7社が前年実績を下回った。

国内生産は同9・1%減の76万7453台だった。8社の中で特にマイナスが目立ったのがホンダだ。EPB(電動パーキングブレーキ)の不具合で軽乗用車「N―WGN(エヌワゴン)」の生産を中止しており、この影響で4割近く台数を落とした。日産自動車は主力車種「ノート」の販売低迷で2桁減となり、10カ月連続で前年実績を下回った。

トヨタ自動車は生産日数が1日少ないことを理由に前年割れとなった。乗用車メーカーで唯一プラスとなったスバルは、前年同月が完成検査不正の再発防止で生産調整を行っていた反動で2桁増となった。

世界生産でもスバルを除く全メーカーがマイナスとなった。8社合計は同8・5%減の160万3030台。トヨタは北米や中国がプラスとなったものの、インドやタイなどが2桁減となり前年実績をわずかに下回った。

日産は主力の米国、メキシコが2桁減となり、海外生産としては2カ月連続のマイナス。ホンダは、米国の販売が11月として過去最高だったが、生産は在庫調整のため減少した。マツダも米国販売が好調だったが、海外生産は17カ月連続減となった。スズキはインドの生産が増加したもののパキスタンなどで台数を落とし、前年を下回った。ダイハツはマレーシアの生産が現地の休暇などの影響で2割以上減った。

日刊自動車新聞12月26日掲載

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開催地 世界
対象者 自動車業界