2019年12月25日
米は日産除きプラス 11月販売 中国では4社が前年超
米国に進出する日本車メーカー6社の新車販売合計は、前年同月比3・5%増の52万4211台となり、日産自動車を除く5社がプラスとなった。
SUV系の販売が堅調に推移し、トヨタ自動車とホンダ、マツダ、スバルが11月として過去最高を記録した。
11月の米国市場は、稼働日が前年同月より1日多かったこともありプラスだった。SUVやピックアップなどのライトトラックが販売をけん引した。トヨタは「RAV4」やレクサス「NX」といったSUVをはじめ「カローラ」が2桁増となった。
また、ハイブリッド車(HV)が68%増と好調だった。ホンダは「CR―V」が、マツダは「CX―3」「CX―5」「CX―9」の販売がそれぞれ11月として過去最高を記録した。
唯一マイナスとなった日産は、2桁の大幅減となった。インセンティブ(販売奨励金)を原資とした値引き販売を抑制し、利益確保に向けた取り組みを進める過程で販売低迷が続いている。
中国における日系6社の販売合計は4・6%増の47万6531台となり、日産とスバルを除く4社が前年超えとなった。中国汽車工業協会によると中国市場全体では、3・6%減の245万7千台で17カ月連続のマイナスとなったが、その中で日系メーカーの健闘が目立つ。
中国で2桁増となったトヨタは「カローラ」「レビン」「アバロン」などセダン系が好調で、11月単月で過去最高を記録した。ホンダも「アコード」などが好調でプラスを維持した。マツダは新型「マツダ3」の投入効果で5カ月ぶりにプラスに転じた。三菱自動車も「エクリプスクロス」投入効果による純増で前年並みを維持した。
日刊自動車新聞12月21日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | 日刊自動車新聞社まとめ |
開催地 | 米国、中国 |
対象者 | 自動車業界 |