2019年12月24日
アウトメカニカ上海、中国でも広がるカスタム
エアロなどのカスタマイズ 製品も豊富
アジア最大級の自動車産業見本市「アウトメカニカ上海」が3~6日に開催され、過去最多の15万9728人が来場するなど盛況のうちに幕を閉じた。会場では世界各国から過去最大となる6590社が出展。整備機器や用品などさまざまな製品が展示された。
整備機器では最新機器から定番の機器など、新旧混在する形であらゆる機器が出展。部用品ではカスタマイズ系の展示がにぎわっていた。
整備機器の最新機器では、先進運転支援システムの校正作業(エーミング、キャリブレーション)で使われるターゲットやアライメント、外部故障診断機(スキャンツール)を多数のメーカーが出展していた。
また、タイヤチェンジャーやホイールバランサーなど省力化を図る機器の出展も目立った。中国では日本と異なり、整備士の人手不足や積極的な女性登用といったことはまだ見られないそうだが、新車装着時のタイヤの大口径化にともない需要が高まっているという。いずれも省力化という意味では日本同様、現場スタッフにとってはありがたい機器で、中国企業はもちろん、海外企業の来場者からも注目を集めていた。
部用品ではヘッドライトやテールランプ、エアロパーツといったカスタマイズパーツや、シートカバーやマットなど日本のカー用品店で見られるものが多くのブースで展開されていた。中国でもクルマをカスタムし、差別化を図るオーナーが増えている。
このほか、〝パンクしないタイヤ〟として6㍉㍍以下の物体が貫通した場合、引き抜くとすぐに保護コーティングしてパンクを防ぐタイヤも注目を集めていた。10㌢㍍以下のトレッド傷も同様に修復するそうで、実際に釘やドライバーを刺して実演する光景も見られた。
タイヤに釘などを刺してパンクしないことを アピールする製品も
現在の中国の保有台数は2億台を超えて、特に電気自動車(EV)の保有台数は年々2桁増のペースで増えている。EV市場では中国の新興メーカーの参入が相次ぐなど、中国市場はかつての日本のモータリゼーションを彷彿とさせる。整備機器や部用品も流通が年々増えているとのことで、次回の同見本市に期待が寄せられる。
日刊自動車新聞12月20日掲載
開催日 | 2019年12月3日 |
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開催終了日 | 2019年12月6日 |
カテゴリー | 展示会・講演会 |
主催者 | アウトメカニカ上海 |
開催地 | 上海 |
対象者 | 一般,自動車業界 |
リンクサイト | アウトメカニカ上海公式サイト https://automechanika-shanghai.hk.messefrankfurt.com/shanghai/en.html |