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2019年12月14日

部工会、部品業界4~9月期の経営動向発表 営業利益が大幅減

日本自動車部品工業会(岡野教忠会長)は10日、2019年4~9月期の自動車部品工業の経営動向を発表した。これによると、日本会計基準適用企業61社の合計は売上高が前年同期比2・6%減の6兆1717億円、営業利益が同28・3%減の2650億円、当期純利益も同35・5%減の1573億円となった。

また、国際財務報告基準(IFRS)適用企業14社の合計も売上収益が同1・3%減の7兆1119億円、営業利益が同20・3%減の3129億円、当期純利益は同16・9%減の1983億円だった。中国やインドなどの自動車減産の影響で減収となり、利益面も研究開発の強化や設備投資に伴う償却費負担増、為替の影響などで大幅減だった。

同調査は会員企業437社のうち自動車部品の売上高比率が50%以上の上場企業で、前年同期との比較が可能な75社を対象に集計した。

19年4~9月期の部品メーカーの業績は、日本会計基準企業で前年同期に比べて売上高で40社が減少となり、営業利益でも48社、当期純利益も50社でそれぞれ減少となった。売上高営業利益率は前年同期から1・5㌽減の4・3%となった。一方、IFRS企業では売上収益で12社が前年同期より減少となり、営業利益で9社、当期純利益も10社がそれぞれ減少した。IFRS企業の売上高営業利益率は前年同期から1・0㌽減の4・4%だった。

19年度通期業績は、自動車需要の中国、インドで落ち込みが大きく、欧米などでも低調となるため減少を予測し、国内でも消費増税の影響や自動運転をはじめとした成長領域への投資などから、厳しい見通しを予測する。日本会計基準企業の売上高が前年同期比5・4%減の12兆846億円、営業利益が同21・7%減の5622億円、当期純利益は同0・2%増の3534億円としている。また、IFRS企業の売上収益は同3・1%減の13兆9600億円、営業利益が同15・5%減の6290億円、当期純利益が同11・3%減の4230億円としている。

日刊自動車新聞12月11日掲載

開催日 2019年12月10日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車部品工業会

対象者 自動車業界
リンクサイト

経営動向調査

https://www.japia.or.jp/toukei/manage/