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2019年12月9日

矢野経済レポート 2030年の自動車用樹脂世界販売量を1,396万8,000tに拡大を予測

2018年から2030年までのCAGRは、汎用樹脂(PP、HDPE、PVC、ABS)が2.32%、汎用エンプラ(PA6、PA66、PC、POM、PBT、変性PPE)は3.48%を予測

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、世界の自動車用樹脂市場を調査し、樹脂別・自動車部位別の需要動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

【1.市場概況】

2018年の自動車用樹脂世界市場(メーカー販売数量ベース)を前年比100.3%の10,173千tと推計する。内訳をみると、自動車用の汎用樹脂(PP、HDPE、PVC、ABS)が7,186千tと約7割を占め、汎用エンプラ(PA6、PA66、PC、POM、PBT、変性PPE)が2,987千tであった。自動車用樹脂の販売量は、自動車の世界生産台数にほぼ連動した動きを示しており、汎用樹脂と汎用エンプラを合算した世界需要はほぼ前年並みで着地した。

2018年の自動車世界生産台数をみると97,769千台となり、前年比99.5%と前年を割り込んだ。地域別では日本が9,730千台と前年実績を僅かに上回ったものの、中国が27,809千台、欧州は19,440千台、北米は13,327千台と軒並み前年を下回り、特にこれまで自動車世界市場の牽引役となっていた中国の生産台数の落ち込みが大きく影響した。一方、インドやASEAN、ブラジルなどをはじめとするその他地域は27,463千台と好調を維持した。

【2.注目トピック】 部位別では内装向けの需要が最大

2018年における自動車用樹脂世界市場の部位別需要構成比をみると、内装用途が30.4%と最も高く、エンジンルーム内・機能部品等用途30.1%、外板・外装用途28.2%、電装品用途11.3%と続く。また、外板・外装や内装では汎用樹脂の構成比率が80~90%と高く、一方、エンジンルーム内や電装品では汎用樹脂と汎用エンプラの比率はほぼ半々となっている。

※将来展望など詳細は矢野経済ホームページ参照ください。

矢野経済研究所HP 12月6日

開催日 2019年12月6日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

㈱矢野経済研究所

対象者 自動車業界
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ニュースリリース

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2293

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