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自動車産業インフォメーション

2019年12月10日

11月輸入車 5.7%減も回復傾向 3年連続30万台が視野

日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)が5日発表した11月の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同月比5・7%減の2万3753台となり2カ月連続で前年を下回った。

自然災害や消費税増税による反動減など複合的な減速要因の影響が残った格好。しかし、落ち込み幅は前月に比べ16・1㌽改善し、回復ペースが速まっている。12月もこの流れが続けば、3年連続での30万台超えの可能性は高いとみられる。

JAIAでは11月の輸入車市場について、「ブランドによって差はあるものの、今秋以降に投入された新型車が好調で回復途上にある」と分析している。同月の登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは9・9%と、11月として過去2番目の水準で輸入車の存在感の高まりを示した。

ブランド別でも月次最高を更新した銘柄がゼロだった10月に比べ、11月はメルセデス・ベンツ(MB)とボルボ、ジープ、アバルト、DS、ランボルギーニ、スカニアの計7ブランドが記録更新し、勢いを見せた。また、MBが57カ月連続でブランド別首位となった。

日本メーカーの逆輸入車は前年同月比29・5%減の3034台。これを合わせた輸入車総計は9・2%減の2万6787台で、それぞれ2カ月連続で減少した。

一方、外国メーカー車の1~11月の累計台数は前年同月比1・9%減の26万9388台。18年12月は12月として過去2番目の高水準だったため、今年12月に大幅なプラスで通年実績が前年を上回る可能性は低い。ただ、通年の30万台は、12月単月で1割程度の落ち込みであれば到達する。輸入車陣営は市場の本格回復を後押しするためにも、最後まで実績を積み上げて大台到達を目指す考えだ。

日刊自動車新聞12月6日掲載

開催日 2019年12月5日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車輸入組合

対象者 自動車業界