2019年12月10日
11月新車販売、N―BOX2年3ヵ月ぶり首位陥落
11月の車名別新車販売ランキングで、総合首位を2017年9月から2年2カ月守ってきたホンダ「N-BOX(エヌボックス)」が陥落した。
首位を奪ったのはダイハツ工業の軽自動車「タント」。5年2カ月ぶりの総合首位に返り咲いた。ダイハツ車の1位獲得も27カ月ぶり。7月に全面改良したタントは高い商品競争力を武器に受注を拡大。8月と9月に総合2位につけるなどN-BOXを追い詰めていた。
タント
N―BOX
一方、1~11月の累計実績ではN-BOXが総合2位のタントに約7万台の差をつけている。19年の年間トップの座はN-BOXで揺るぎないとみられる。
日本自動車販売協会連合会(小関眞一会長)と全国軽自動車協会連合会(堀井仁会長)が5日発表した車名別新車販売台数によると、登録車と軽自動車を合わせた総合順位でタントが14年9月以来の1位となった。N-BOXは26カ月にわたり守ってきた首位を明け渡した。
タントはこの間、競合車の台頭もあり、首位から遠ざかっていたが、今夏の新型投入を機に販売の勢いが急拡大。10月は災害による供給面の制約などでいったん総合3位に退いたが、この間も受注のペースは途切れず、今回のトップ獲得につながった。
今後はN-BOXを含む競合勢と競り合う局面が増えるとみられる。タントは14年を最後に年間トップからも遠のいており、来年以降の王座の行方にも注目が集まりそうだ。
総合5位にランクインしたトヨタ自動車の「カローラ」は、2カ月連続で登録車トップを維持した。また、同社が11月に発売したばかりの小型SUV「ライズ」も、月販目標の2倍に迫る7484台を登録。総合8位に入り、好調な滑り出しを見せた。
登録車の1~11月の累計実績ではトヨタ「プリウス」が、日産自動車「ノート」に約6千台の差をつけている。12月もプリウスが逃げ切れば、2年ぶりの登録車の年間トップを獲得することになる。
日刊自動車新聞12月6日掲載
開催日 | 2019年12月5日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会 |
対象者 | 一般,自動車業界 |
ホンダNシリーズ 累計販売250万台8年で到達
ホンダは5日、「N」シリーズの累計販売台数が11月末時点で250万台を突破したと発表した。2011年月12月に「N―BOX」を発売して以来、8年(96カ月)で到達した。
Nシリーズは、N―BOXのほか、「N―BOXスラッシュ」「N―ONE」「N―WGN」「N―VAN」をラインアップ。独自のセンタータンクレイアウトを生かした高効率なパッケージングによる広い室内空間や多彩な使い勝手などで支持を獲得してきた。