2019年12月7日
NEDO、公共交通の遅延を予測 移動情報統合データ基盤開発 MaaS実現目指し
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2日、MaaS(サービスとしてのモビリティ)の実現に向け、交通事業者が持つさまざまなデータを共有する「移動情報統合データ基盤」の開発を開始すると発表した。
時刻表や運行情報など事業者ごとに存在する膨大なデータをこの基盤に集め、事業者間をまたいだ情報の活用や人工知能(AI)を使ったバスの遅延予想機能などの開発を可能にする。
MaaSプロジェクト事業などを手がけるMaaS Tech Japan(日高洋祐CEO、東京都千代田区)が、NEDOのコネクテッド・インダストリーズ関連の事業として、必要なデータ基盤を開発する。事業期間は2019年度から21年度まで。
MaaSの実現には交通事業者がもつデータの連携が不可欠。ただ、交通事業者ごとに時刻表やバス停情報、運行情報などが複数存在する。これらを包括的に組み合わせて、遅延予測の解析をするには膨大な事前処理作業が必要になる。
交通系データプラットフォームとして、データ基盤上でMaaS向けサービスの開発を促進する。異なる交通事業者のデータを収集・蓄積する機能や簡易にデータ分析できる統計処理機能を開発。蓄積したデータを基に、AIを活用した鉄道やバスなどの遅延・混雑予測することも可能にする。
また、交通以外にも、飲食や物販、宿泊などのサービスのデータ連携機能も開発することで、幅広い領域での新サービスの創出を後押しする。
日刊自動車新聞12月4日掲載
開催日 | 2019年12月2日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 |
対象者 | 自動車業界 |