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2019年12月6日

国交省、飲酒運転、ICT活用、高齢ドライバー 運送事業の事故対策強化 重点課題を整理 来夏めど分析し公表

国土交通省は、2020年までの「事業用自動車総合安全プラン2020」の目標達成に向け、自動車運送事業の事故対策を強化する。

飲酒運転、ICT(情報通信技術)活用、高齢ドライバーを特定テーマに設定し、来年の夏までに各テーマの課題を分析してまとめ公表する。自動車運送事業を取り巻く環境が変化するなか、重点課題を整理して、具体的な対策づくりに生かす。 国交省は11月末に「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」を開催し、事業用自動車の事故防止対策について検討した。

同省は2017年6月に同プランを策定。20年までに事業用自動車の交通事故死亡者数を年間235人以下、飲酒運転をゼロにするといった目標を掲げている。重大事故になりやすい原因や事故対策に効果のある技術などを特定テーマとして選定し、検証と対策案を練る。

点呼や運行管理にIT技術を導入するための方策を検討する。運行管理者が行う点呼業務をロボット使って支援することやIT機器による遠隔点呼により、運送事業者の働き方改革にもつながる。点呼機器の性能面や使い方などを検証する。

飲酒運転については、これまでの事故調査で分かった

飲酒の実態や事例などを分析する。 また、高齢ドライバーによる交通事故が社会問題化するなか、タクシーやトラックなど運送事業者の高齢化にも着目する。事業者を取り巻く実態を調査して、対策を検討する。

事業用自動車総合安全プラン2020は来年で一区切りつく。現行プランの目標必達とポスト2020を見据え、来年の夏をめどに重点テーマについて検証して早期の対策策定に移る。

日刊自動車新聞12月3日掲載

カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

国土交通省

対象者 一般,自動車業界