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自動車産業インフォメーション

2019年11月28日

国民生活センター 走行中に破裂した自転車のチューブ(相談解決のためのテストから No.134)

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。 「走行中に前車輪のチューブが破裂して転倒し、全治6週間のけがをした。その後、駐輪中に後車輪がパンクしており、チューブが破れていた。破裂した原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。

相談者は当該品を購入後、1月半程度、週に5~6日、片道1.5km程度を走行し、事故の2週間前くらいに、チューブに空気を充填したとのことでした。

後車輪のチューブ(左)と前車輪のチューブ(右)の比較

前後車輪の破裂したチューブを調査した結果、どちらもタイヤバルブから120度ほどの位置に破損がみられました(写真)。さらに前車輪のチューブは、破損位置から円周方向に裂けていました。

このことから、前後車輪のどちらもリムとタイヤの間にチューブを挟んでいたため、使用過程でタイヤがリムから部分的に外れて、最終的にそこからチューブがわずかに外へ露出して破損した可能性が考えられました。チューブがタイヤとリムに挟まれた原因としては、前後のチューブとも同じ位置で破損していることから、リムへのチューブとタイヤの組み付け作業時のミスなどが考えられました。

依頼センターがテスト結果を事業者に説明したところ、引き続き同様の事故発生について注視していくとともに、必要に応じて対応を行うとの回答がありました。また、チューブ組付け時の注意事項を社内通達にて配信し注意喚起を行い点検を強化したとのことでした。

国民生活センターHP 11月21日

開催日 2019年11月21日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

独立行政法人国民生活センター

対象者 キッズ・小学生,中高生,大学・専門学校,一般
リンクサイト

報道発表 走行中に破裂した自転車のチューブ

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20191121_3.pdf