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2019年12月2日

トヨタ、西鉄、JR九州 福岡、北九州でスマホMaaS開始 「マイルート」本格展開

トヨタ自動車と西日本鉄道(西鉄)は27日、複数の交通手段を一つのスマートフォンアプリで検索、予約、決済できるマルチモーダルモビリティサービス「マイルート」の本格展開を福岡市と北九州市で28日に開始すると発表した。

両社が昨年11月以降に福岡市で実証実験を行ってきた結果、地域顧客に市場性が認められたと判断した。九州旅客鉄道(JR九州)が新たに参画するほか、対象エリアを拡大。さらに、トヨタ独自の決済システムやカーシェアサービスを組み合わせ、商業化に移行する。

マイルートは、鉄道、バス、タクシー、マイカー、レンタカー、シェアサイクルといった交通手段を組み合わせたルート検索ができるサービス。福岡、北九州で開始するサービスでは、西鉄と協業し、タクシーの予約、決済や西鉄バス・電車の電子フリー乗車券もアプリ上で購入できるほか、地域のイベントや近隣の観光地情報なども入手できる。

本格展開の開始に合わせ、トヨタウォレットやカーシェアを拡充したほか、利便性も高める。20年春には従来の日本語、英語に加え、中国語や韓国語にも対応し、外国人観光客の利用を見込む。また、JR九州も参画することにより、域内移動だけではなく、新幹線を活用した長距離移動での利用にもつなげる考え。

今回のサービスでは、西鉄やJR九州がトヨタにプラットフォーム利用料を支払うモデルで運用する。西鉄とJR九州は地域交通を活性化することにより収益増に結びつける。トヨタは今後、データの活用を含めた最適なビジネスモデルの構築を進めると同時に、マルチモーダルモビリティサービスを全国に拡げていく。

日刊自動車新聞11月28日掲載

開催日 2019年11月28日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

トヨタ自動車㈱、西日本鉄道㈱

開催地 福岡県
対象者 中高生,大学・専門学校,一般,自動車業界
リンクサイト

西日本鉄道ニュースリリース http://www.nishitetsu.co.jp/release/2019/19_117.pdf