2019年11月25日
四国運輸局と香川大が官学連携協定、地域の課題解決推進
香川大学で行った締結式
四国運輸局と国立大学法人香川大学は、四国地区の運輸・観光などに関した幅広い課題を解決するため、両者の間で協定を締結した。
災害や交通問題など部分的な問題にとどまらず、運輸局が行う中心的な分野で包括的に連携する官学間の協定は全国で初めて。締結式を14日、高松市内の香川大学キャンパス内で開催した。
今回の官学連携で、四国運輸局は香川大学と研究成果を緊密に共有できる。香川大学も公的機関の力を借りて研究や人材育成などが一段と進むメリットがある。
香川大学では2018年4月、学内に「産学官連携統括本部」を設置。同年10月には「イノベーションデザイン研究所」を発足し、地域連携および産学官連携に向けた下地づくりに取り組んできた。これまでにも西日本高速道路四国支社、JR四国、あいおいニッセイ同和損害保険などの各社と連携協力を結んでいる。
両者が締結した運輸・観光の連携事項は、①四国地区の課題分析と調査および解決へのプロセス共有②施策推進に関した情報交換と連絡調整③各課題解決に資する人材育成―など。すでに両者間では①災害発生時の物流の最適化②自治体の持続可能なモビリティー(移動手段)から見たクロスセクター(多面的)効果―の防災、交通対策、観光に関した三つのプロジェクトをスタートしている。
締結式で香川大学の筧善行学長は「当大学は地域の知の拠点として人的リソースを最大限、地域社会に開き、活性化の向け産学官連携を加速している」と挨拶。四国運輸局の上園正裕局長は「包括的連携により、組織的なモデルにすることで、運輸・観光に関した地域の課題解決を推進し、これまで以上に地域発展に寄与していく」と述べた。
日刊自動車新聞11月21日掲載
開催日 | 2019年11月14日 |
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カテゴリー | 社会貢献 |
主催者 | 四国運輸局、国立大学法人香川大学 |
開催地 | 高松市(香川県) |
対象者 | 中高生,大学・専門学校,一般,自動車業界 |