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2019年11月25日

ポルシェ初のEV、タイカン 日本初公開

ポルシェジャパン(ミヒャエル・キルシュ社長、東京都港区)は20日、都内でポルシェ初の電気自動車(EV)「タイカン」を日本初公開した。加速性能やハンドリングを追求し、スポーツカーに仕上げた。国内モデルでは充電規格「チャデモ」に対応する。同日、インターネットや正規ディーラーで予約受付を開始し、納車は来年9月以降を予定する。

タイカンは前後に2基のモーターを配置し、最高速度を高めるために後輪モーターに2速変速機構を組み込む。最高出力は上位モデル「ターボS」で761馬力を発揮し、静止状態から時速100㌔㍍まで2・8秒で加速する。駆動用バッテリーは急充電に対応するため市販車で初めて800㌾のシステム電圧を採用。総容量は93㌔㍗時で、航続距離はターボSで最大412㌔㍍となる。

EV普及に向け、充電ネットワークを独自に展開する。150㌔㍗の急速充電器をディーラー店舗と、東京都や大阪府、愛知県の商業施設などに設置していく。

キルシュ社長は「タイカンは真のスポーツカーだ。EVでありながらポルシェの乗り心地を持つ」と自信を見せた。価格や販売台数は現時点では非公表。

日刊自動車新聞11月21日掲載

 

開催日 2019年11月20日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

ポルシェジャパン㈱

対象者 キッズ・小学生,中高生,大学・専門学校,一般,自動車業界
リンクサイト

ホームページ

https://www.porsche.com/japan/jp/aboutporsche/porschejapan/

中長期の収益力確保へ投資 ポルシェジャパンのキルシュ社長 店舗CI改良や設備刷新

ポルシェジャパン(東京都港区)のミヒャエル・キルシュ社長=写真=は20日、日刊自動車新聞などとのインタビューに応じ、国内のディーラー戦略について「各社が中長期的に収益力を確保できる投資を進めていく」との考えを示した。同社は来年9月をめどに、電気自動車(EV)「タイカン」の国内導入を予定するなど大きな変革期に入っている。

次代に向け「さらなるブランド力や顧客満足の向上につながる投資を行う時期」とし、「店舗のCI(コーポレート・アイデンティティー)の改良や設備をアップグレードしていく」方針だ。

 8月に就任したキルシュ社長が国内メディアの取材に応じるのは初めて。キルシュ社長は国内市場について、「とても成熟しており、ユーザーも高いクオリティーを求めている」と高く評価。その上で、「ユーザーやディーラーの一人ひとりから、しっかりと声を聞いていくことで、われわれの信頼と責任を全うしていく」との決意を新たにしていた。

 国内販売のボリュームについては「量より質を追求する」ことを強調した上で、「前年並みの販売を目指していく」とした。一方、デリバリー面などで若干の課題があった中、「前年並みを実現できれば、われわれにとっては成功と言っていい」との見方も示した。同時に、「ディーラー各社が高い収益性を保てるよう、商品構成の強化やツールなどのバックアップも行っていく」とした。

 また同日、国内初公開したタイカンについては、「日本でも大成功を収めるだろう」と力を込めた。タイカンのスタートダッシュにつなげるため、事前予約サイトを立ち上げたほか、東京の表参道で期間限定イベント「スコープス」も22日から実施してEVやコネクテッドなどポルシェの新たな魅力を発信していく計画。このイベントについても「さまざまなユーザーと、これからの未来を語り合える場にしていきたい」とした上で、「これからの社会を担う若者に、いつかはポルシェに乗りたいとの夢を持ってもらえるようなきっかけになれば」との思いも打ち明けた。