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2019年11月22日

日刊自連載「自動車保険新時代」(1)新車販売との連携

あいおいニッセイ同和損保はテレマティクス保険の利点を試乗を通じて提案する(商品パンフレットより)

損害保険各社が、新車ディーラーでの自動車保険拡販に向けて新たな施策を展開している。ディーラーは、バリューチェーン収益拡大の一環として、保険販売に力を入れることが珍しくなくなった。

しかし、自動車保険の正味収入保険料に占める新車ディーラーの構成比は、まだ2割ほどにとどまる。ディーラーは車両販売に加えて車検、整備点検といった顧客と多数の接点を持つ。このため損保各社は保険拡販の余地が高いとみて、自社商品の取り扱いを増やしてもらえるようさまざまなアイデアを競っている。

損害保険ジャパン日本興亜は2016年からディーラー向け施策を転換し、その成果が着々と表れている。以前の販促ツールは、保険商品を説明するチラシの用意にとどまっていた。これを「ディーラーと一体になって顧客の役に立つツールを提供する」(自動車営業推進部)ことを狙い、支援内容を見直した。

その中で生まれたツールの一つが、昨年末に作成した「自動車保険の先進安全自動車(ASV)割引」に関するチラシだ。高度な運転支援装置を搭載する車種をASVと定義し、その特性や安全性を解説する内容で構成。チラシのキャッチコピーなど目を引く部分に「保険」の文字をなくし、あくまでASVを解説する流れとした。保険割引の説明は、チラシ裏面の一部スペースへの記載にとどめた。

日刊自動車新聞11月19日掲載

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