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2019年11月22日

路面電車軌道に自動運転バス 広島大学、世界初の実証実験

広電終電後の17日0時から4時まで実験した

広島大学は17日、路面電車の軌道内を自動運転のバスが走行する「路面電車と協調する自動運転バス公道実証実験」を行った。広島市中区の広島電鉄舟入川口町の電停付近で、自動運転のバスが広島電鉄の軌道内にある電車に追従走行した。

バスは運転手の操作で発進したあと、自動運転によって軌道に進入した。その後もレーンキープしながら走行し、自動運転で退出した。同大学によると、路面電車の軌道内の自動運転バス走行は世界でも初めてという。 研究を行ったのは広島大学大学院の藤原章正教授ら国際協力研究科のグループ。路面電車の軌道をバスが自動運転走行することで、将来的には渋滞時の定時運行や緊急時の走路に活用することを目的としている。

今回の実証実験は広島電鉄の定時運行終了後の午前0時10分から実施。事前のモニター募集に応じた8人が乗車し、一定のルートを走行する実験を合計9回午前4時20分まで繰り返した。

実験では、自動運転によって広島電鉄の電車の3㍍手前で停止するよう制御。その後の追従も7㍍の間隔を維持しながら走行した。全ルート約25分間のうち半分程度を自動運転で走行した。

藤原教授は「世界中で環境問題が注目を集めている中で、路面電車と自動運転を組み合わせた実験には意義があり、広島の特徴を生かした取り組みでもある。今後、利用者が不安を感じることがないようさまざまな課題を解決したい」と話した。

日刊自動車新聞11月18日掲載

開催日 2019年11月17日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

広島大学

開催地 広島電鉄舟入川口町の電停付近(広島市中区)
対象者 大学・専門学校,一般,自動車業界
リンクサイト

ニュースリリース https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/54568