2019年11月16日
島根で過疎地型MaaS 交通コンサル、建設会社など 月額3300円定額タクシー運行
福光タクシーが「井田いきいきタクシー」を運行する
島根県大田市で新たなMaaS(サービスとしてのモビリティ)事業がスタートする。公共交通のコンサルティング事業のバイタルリード(森山昌幸社長、島根県出雲市)が主体となり、12日から2020年3月末まで「定額タクシーを中心とした過疎地型Rural MaaS事業」の実証実験を開始した。
大田市温泉津(ゆのつ)町井田地区の高齢化が著しいエリアで、AI(人工知能)を活用した配車、予約システムを備えた定額タクシーを運行する。鉄道や路線バスとも連携方法を模索する。今後、運行状況確認や予約と決済可能なスマホのアプリを開発し、貨客混載や生活サービスを提供することも検討していく。
国土交通省はMaaSのモデル事業として全国で19事業場を選定しており、今回の取り組みはその一つ。大田市温泉津町井田地区は特に高齢化が著しく、公共交通機関が衰退している地域。高齢化率は53・6%、後期高齢者人口割合は30・9%、年少人口率は5・0%で、午前8時から午後1時半まで公共交通が運行していない。 バイタルリードは今年6月、大田市と「地域活性化包括協定」を締結した。実証実験では同社がシステムの運行、検索、予約、決済などを担う。タクシーを走行させるのは峠建設(峠輝義社長)の福光タクシーで、「井田いきいきタクシー」を運行する。
料金は1カ月3300円の定額制。井田地区の500人余りを対象に、今後登録者数を50人まで拡大する方針。20年3月までを実証実験期間と位置づけ、来年度以降に本格運用に乗り出す。
12日には大田市温泉津町の井田まちづくりセンターで「出発式」を開催した。大田市の楫野(かじの)弘和市長は「地域の中で効率的に運用できる仕組みを考えた。地域活性化に向けたさまざまな取り組みを手掛けている中で、今回の試みが全国のモデル事業にもなることを期待したい」と述べた。
日刊自動車新聞11月13日掲載
開催日 | 2019年11月12日 |
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開催終了日 | 2020年3月31日 |
カテゴリー | キャンペーン・表彰・記念日 |
主催者 | ㈱バイタルリード |
開催地 | 大田市温泉津(ゆのつ)町井田地区 |
対象者 | 一般,自動車業界 |
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