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2019年11月11日

バス11台無償譲渡 東京都交通局、台風被害の福島交通に

東京都交通局は6日、先月の台風19号で甚大な被害を受けた福島交通に対し、都営バスの中古車両11台を無償譲渡すると発表した。

福島交通の郡山支社(福島県郡山市)は譲り受けた車両を路線バスとして使う。同支社では阿武隈川の決壊で約90台のバス車両が水没し、このうち路線バス車両として使用していた約50台が、現在も使用不能になっていることで一部路線が運休するなど影響が続いている。

同局によると、郡山市内では住民生活に支障が出ていることから、今週中に4台を緊急譲渡し、残りの7台はナンバー登録や必要機器設置・車体塗装変更などの改造を行った上で順次引き渡す。

都営バスの車両は都心部を低速で走行し発車と停車を繰り返す特性から、故障が多くなる使用開始後13~15年を目途に更新している。中古車両は主に、地方のバス事業者に売却している。同社とも売却交渉を進めていたが、市民生活への影響が続いていることや同社と同県から譲渡の要請があったことから、無償譲渡に切り替えた。

同局が災害により保有車両を譲渡するのは、国内では2011年の東日本大震災で岩手・宮城両県のバス事業者に対する計49台の事例がある。

日刊自動車新聞11月8日掲載

開催日 2019年11月6日
カテゴリー 社会貢献
主催者

東京都

開催地 東京都、福島交通
対象者 キッズ・小学生,中高生,大学・専門学校,一般,自動車業界