自動車産業インフォメーション

竹粉燃料のDE開発 徳島工業短期大学 国内で特許取得

2019年11月9日

徳島工業短期大学(宮城勢治学長)は、竹粉を燃料として使用するディーゼルエンジン(DE)を開発し、国内で特許を取得した。現在、2500 ■(文字コード規格外文字) DEで研究を続けている。将来的には小型発電機用のエンジンを開発し、売電事業などに活用してもらう計画だ。

竹粉を燃料とするのは、同短大がある徳島県内をはじめ全国の山野で放置竹林が増加し、この有効活用に道を開くことが背景にある。DEはドイツのルドルフ・ディーゼルが発案したが、当初、燃料は石炭を細かく砕いた粉炭を利用する計画だった。しかし、うまくいかず、石油系の液体燃料に変更した経緯がある。

竹粉燃料用に改造した2500 ■(文字コード規格外文字) DEトラックのエンジン

特許は4年半かけて同短大と竹を加工する阿南工業高等専門学校との共同研究で昨年7月に認可された。原理的にはシリンダー内の「粉じん爆発を利用」(宮城学長)しており、海外には木材粉などでエンジンを動かす特許も存在するという。

すでに国内でも、燃料に竹粉を混ぜる、竹粉をシリンダーに噴射するという特許もあるが、同短大では吸気管から竹粉を自然吸気する簡便な方法で特許を取得した。燃料の竹粉は0・1㍉㍍で、従来の軽油燃料は噴射により〝火種〟として利用するが、同エンジン燃料の主体は竹粉となる。このため、軽油の消費量はもとのエンジンと比較して25%以下に低減するという。

特許取得で試作したDEの出力は5馬力。自然由来のバイオ燃料の活用で環境負荷も少ない。作動後の燃焼室やバルブ、オイルなどにも「意外に目立った汚れがない」(同)としており、長期使用にも耐えられる見通しだ。

同短大では現在、三菱自動車製2500 ■(文字コード規格外文字) DEトラックを改造し、走行実験などを行っている。来年には日本機械学会の会報誌に論文を発表する予定だ。

実用面としては石油系燃料が入手しにくい地域での活用や環境負荷の低減を目的に、「竹粉エンジン発電システム」として用途が広がることを目標に開発を続けている。

日刊自動車新聞11月7日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

徳島工業短期大学、阿南工業高等専門学校

対象者 自動車業界
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