2019年11月7日
静岡の地域コンソーシアム、AI相乗りタクシー実証 次世代の交通体系模索
ICT(情報通信技術)を活用し交通をクラウド化した次世代交通サービス「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の提供を目指す地域コンソーシアム「静岡型MaaS基幹事業実証プロジェクト」(代表幹事=水野雅晴静岡鉄道企画部長)は、1~30日の1カ月間に渡るAI(人工知能)相乗りタクシーの実証実験を開始した=写真。
静岡市葵区の一部エリアで実施し、実験を通じて同タクシーの効果とMaaSシステムに対する市民の受容性を検証、次世代の交通体系を模索する。
同相乗りタクシーは、AIが複数の乗降車要求を即時に組み合わせ、効率的な運行を行う移動サービス。乗降場所を自由に決められるタクシーと、他人と相乗りすることで安価に利用できるバスとのそれぞれの利点が組み合わされている。
同プロジェクトは今年2月15~23日の9日間、静岡市の長沼・竜南・東千代田周辺地区でモニター参加者121人に対し同タクシーの乗車体験や、タクシー事業者の運行体験などの実証実験を実施した。
今回は、事前に登録した1千人程度をモニター募集し、市内のタクシー会社9社が協力する。実験エリアは、葵区内の東西約6・8㌔㍍、南北約4・3㌔㍍で静岡赤十字病院や静岡県立こども病院などが入る。
利用者は専用のwebアプリを使い、希望する乗降場所を指定、AIが配車したタクシーに乗車する。降車場所に向かうルートに、新たに同一方面に行きたい利用者がいた場合、AIがタクシーに搭載された専用のタブレット端末に乗車させる客の順番などを指示し、相乗りしながら降車場所に向かう。運行時間は8時から21時までで、運賃は、通常のタクシー運賃の25%割引となる。実験終了後はモニターに対して、価格やシステムの利便性などについてのアンケートを実施、問題点や課題を洗い出す。
日刊自動車新聞11月5日掲載
開催日 | 2019年11月1日 |
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開催終了日 | 2019年11月30日 |
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 静岡型MaaS基幹事業実証プロジェクト |
開催地 | 静岡市葵区 |
対象者 | 自動車業界 |