2019年11月2日
第46回東京モーターショー2019 会場で〝おたから〟探し!?
第46回東京モーターショー2019の会期も残り3日。自動車メーカー各社の出展ブースはコンセプトカーや市販予定車を見学する来場者で終日賑わいを見せているが、クルマ以外にもう一つ人だかりをつくる一画がある。物販コーナーだ。
オフィシャルグッズ売り場でも各社のグッズを購入可能
従来は会場内に東京モーターショーのオフィシャルグッズ売り場が設置されて来場記念品や出展者のグッズを販売していたが、今回から出展ブース内でも出展者による物販が解禁された。普段はなかなか購入できない限定品や自動車メーカーらしかぬ〝レアグッズ〟が並び、開場と同時に目当てのブースに駆け付けて購入する人も少なくない。商品によっては午前中に完売御礼となるものも。
「予想以上にお客さまの反響が良くて驚いている」。物販コーナーを設置する自動車メーカー各社の出展ブースを回って、関係者から共通して聞かれた言葉だ。各社で販売するアイテム数や価格帯はさまざま。意外な商品が即日完売で入荷待ちのものもある。
スズキブースにはオリジナルグッズ販売のトラック市
約150アイテムを販売するスズキの物販コーナーで、スズキファン垂涎のアイテムが〝スズキの聖杯〟と呼ばれる「湯呑」だ。東京と大阪で開催されるモーターサイクルショーで毎回デザインなどを変えて販売していたが、近年は女子高生とバイクを題材にした漫画「ばくおん!!」効果で、その人気が高まった。スズキグッズで湯呑みは良く売れる「定番アイテム」だ。そのほかにも関係者が「予想外の売れ行き」と教えてくれたのが「船外機のダイキャスト」(1万2千円)だった。
うどん以外にも合うホンダ社食の「カレーうどんの素」
ホンダの物販コーナーで目を引くのが「カレーうどんの素」(290円)。同社の製作所や研究所の社員食堂で、毎週金曜日に登場する人気メニューのカレーうどんをレトルト商品化したものだ。ホンダ開発が企画、製造、販売しているもので、コクと深みを出して食べ応えがある「埼玉製作所味」など計4種類ある。「どの種類も万遍なく売れている」(ここぞとばかりに〝大人買い〟する姿をよく見かけるのが、ガチャガチャやくじだ。
日産は約120アイテムを取り揃える
日産自動車では「スカイライン ラバーストラックくじ」(500円)が人気で、お目当てのモデルが出るまでくじを引き続ける日産ファンが少なくないという。ホンダが「N―VAN(エヌバン)」にオリジナルキーホルダーなどが入ったガチャガチャ(200円)を設置した「ガチャVAN」も子どもから大人まで人気コーナーの一つである。
レアな海外仕様車も並ぶ三菱ふそうのダイキャストモデル
ダイキャストやプルバックカーも売れ筋商品だ。三菱自動車は「トライトン/L200」のダイキャスト(6270円)が人気。三菱ふそうトラック・バスでは、8千~1万2千円のダイキャストを取り揃えており、1日限定3台の「エアロエース」は約2時間で完売する。
ダイハツでは1千台限定の「ミゼットMP4」のミニカーが目玉商品
ダイハツ工業では、三輪トラックの名車「ミゼット」を忠実に復刻したミニカーを1千台限定で販売。人気はディーラーなどで色見本として使われる非売品のミニカーで、「タント」や「トール」など主力モデルをラインアップ。2トーンカラーも含めて全色を準備していたが、一部カラーでは欠品も出ているという。
「限定品」の言葉に財布のヒモが緩むということもあるが、物販を通じて「モーターショーのパワーを感じる」と話す関係者も多い。「次回は商品ラインアップの拡充と展示方法を工夫します」と2年後を見据える声も聞かれた。
日刊自動車新聞11月2日掲載
開催日 | 2019年10月24日 |
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開催終了日 | 2019年11月4日 |
カテゴリー | 展示会・講演会 |
主催者 | 日本自動車工業会 |
対象者 | キッズ・小学生,中高生,大学・専門学校,一般 |