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自動車産業インフォメーション

2019年11月5日

アイシン精機とアイシンAW/21年4月に合併

アイシン精機は31日、自動変速機(AT)を手がけるグループのアイシン・エィ・ダブリュ(AW)と2021年4月に経営統合することで合意したと発表した。

中国でのAT販売が急減速する中、経営効率を高めCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)関連の投資余力を生み出すためにも早期統合が不可欠と判断した。伊勢清貴社長は「100年に1度の大変革を乗り切る時。CASE商品群へ事業構造を変革する」と語った。

アイシンAWの株式を持つトヨタ自動車も両社の経営統合に合意し、来年4月にも保有するアイシンAW全株式をアイシン精機に譲渡する。その後、21年4月にアイシン精機とアイシンAWが合併する予定だ。存続会社はアイシン精機になる。

世界最大のATメーカーであるアイシンAWはアイシン精機とともにアイシングループ226社の中核的な存在だ。アイシンAWの前期売上高は1兆6759億円で、アイシン精機連結売上高4兆431億円の4割を占める。4月には手動変速機のアイシン・エーアイと合併した。

アイシングループはバーチャルカンパニー制の導入や、一部グループ会社の経営・間接部門の統合といった経営効率化を進めているが、CASE投資がかさむなか、大幅な伸びを見込んでいた中国でのAT販売が失速。今期の連結営業利益は750億円と前期の半分以下に落ち込む見通しで、経営効率化に向けて大なたを振るう必要があると判断した。30日には日立製作所とホンダが傘下部品メーカー4社の統合を発表したばかり。環境変化により、部品業界に再編の波が押し寄せている。

日刊自動車新聞11月1日掲載

開催日 2019年10月31日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

アイシン精機(株)

対象者 自動車業界
リンクサイト

ニュースリリース アイシン精機とアイシン・エィ・ダブリュの経営統合に関して

https://www.aisin.co.jp/news/pdf/2019103104.pdf