会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2019年10月25日

東京モーターショー プレスブリーフィングから トヨタ自動車 豊田章男社長 

車の誕生によって米国では1500万頭の馬が車に置き換わった。でも、競走馬は残った。馬を操る楽しさは車に勝るとも劣らず、また馬は障害物を自ら避け、穴があったら自分で判断し、飛び越える。馬は人と心を通わせることができる、馬は乗る人にとってかけがえのない存在だ。

車もAI(人工知能)の進化により、人と心を通わせる存在になるのではないか。未来の車はまた、馬のような存在になると思う。「eパレット」のようなみんなで共有するモビリティが馬車なら、eレーサーのような個人で所有するモビリティは愛馬ということになる。未来のモビリティ社会は、馬車と愛馬が共存する社会になるのではないか。

私は、自動化が進めば進むほど人間の力が試されることになると思っている。たとえば、人のぬくもりや優しさ、そしてそれを感じる心だ。このブースで表現したかったものは「ヒューマンコネクテッド」。トヨタは人間の力を信じている。

日刊自動車新聞10月24日掲載

 

開催日 2019年10月23日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

日本自動車工業会

対象者 中高生,大学・専門学校,一般,自動車業界