岡山自動車大学校（原田公徳学校長）は、自動車整備士資格の最高峰である１級自動車整備士資格の昨年の合格率１００％を達成した。２級整備士資格は１８年連続で１００％の記録を更新し続けている。姉妹校のおかやま山陽高校（原田一成校長）も自動車課で３級自動車整備士を養成し、昨年の３級自動車整備士資格の合格率も１００％を達成した。

同校グループは岡山県で質の高い自動車整備士を輩出し続けている。おかやま山陽高校で３年、岡山自動車大学校で４年をかけて、プロの整備士を養成している。そのために、学生１人ひとりの状況を把握することを心掛け、担当教員が学生を全面的に信頼することで強固な人間関係を構築している。

１級自動車整備士資格取得を目指す学生には、入学した年の後期から毎日３０分のプラスアルファの補習も実施する。試験問題の難易度に合格率が左右されないレベルを維持する狙いだ。

学生へのきめ細かいケアを行うため特色である少人数制を採用する。「４年生の４月に教員と学生に固い信頼関係ができていれば、学生は必ず合格する」と原田学校長は分析する。さらに、教材となる車両には学生の興味を引くためにポルシェ「ボクスター」をこのほど導入した＝写真。今後も自動車整備士資格の合格率１００％の維持継続をめざし、努力していく方針だ。

日刊自動車新聞10月17日掲載