2019年10月20日
日立物流、運輸事業者向け提案 スマート安全運行管理システム 事故低減に効果
日立物流は、スマート安全運行管理システム「スマート&セーフティコネクテッドビークル(SSCV)」の提案を本格化する。
ハンドルカバー型心電計の採用で運転中でもドライバーの生体情報が常に把握できるため、運行中の安全管理に貢献する狙いだ。年内には自社グループの全車両にシステムを導入、データの取得と検証を行う。
同社では事故発生率と事故原因などについて研究を進めてきた。その結果運転中に考え事をするなどの漫然運転が原因で事故が起きることもあるため、運転前の点呼だけでは事故を防げないと分析している。しかし従来同社が提案していた運行管理システムでは運転中のドライバーの体調が分からなかった。
ハンドルカバー型の疲労度測定機能を採用したSSCVでは、ドライバーの疲労度や眠気の測定ができるほか、体調に異常のあるドライバーは運行管理者がシステム上で確認できるため、交通事故低減により効果を発揮できると考えている。
現在同社では大手物流会社やタクシー、介護車両を保有する事業者からの問い合わせを多く受けている。最近は高齢ドライバーが起こす交通事故が問題となっているため、将来的には一般ドライバー向けに提案していくことも検討している。
日刊自動車新聞10月17日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | ㈱日立物流 |
対象者 | 自動車業界 |