2019年10月20日
遠隔操縦できる小型EV/ローランド・ベルガー 19年度中に実証実験
コンサルティング会社のローランド・ベルガ―(長島聡社長、東京都港区)は16日、遠隔操縦が可能な小型EV(電気自動車)を開発したと発表した。
最高時速10㌔㍍で、二人乗り。高齢者など移動に課題を抱える人の新たなモビリティとして提案する。2019年度中に私有地での実証実験を開始し、事業化を検討する。
車の名称は「バトラー(執事)カー」。車内の乗員だけではなく、車外からの遠隔操作も可能にした。車に搭載されたカメラ映像を通信で転送する。遠隔操作の担当者は、VRゴーグルで車両周囲を確認しながら、ラジコンのような機器で操作する。遠隔操作を可能にすることで、稼働率を高めながら、人やモノを運ぶことができる。
同社の社内ベンチャー・カンパニーが中心となり製作した。「現在、世の中にあるものを組み合わせることで、新しい価値を素早く生み出していく」(長島社長)ことを掲げ、トヨタ車体の「コムス」のアンダーボディーをベースに、部品配置を工夫して二人乗車にしたり、遠隔操作機能を付けた。設計開発の過程では浜野製作所(浜野慶一CEO)、GK京都(榎本信之社長)など10社の協力を得ながら4カ月間で製作した。
まず観光地やホテルなどの私有地で実証実験をしながら、事業性を探る。公道走行可能なナンバーの取得も目指す。バトラーカーは、10月下旬に開幕する「第46回東京モーターショー2019」でも試乗体験を行う。
日刊自動車新聞10月17日掲載
開催日 | 2019年10月16日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | ㈱ローランド・ベルガ― |
対象者 | 自動車業界 |