会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2019年10月19日

トヨタ、ヤリス世界初公開

トヨタ自動車は16日、小型車「ヤリス」を世界初公開した。日本では東京モーターショーなどで披露後、来年2月中旬に「ヴィッツ」後継車としてネッツ店でまず発売する。

プラットフォームのほか、エンジンやハイブリッドシステムなどを刷新し、あえて大型化を見送った車体で取り回しや走りの良さを打ち出した。価格や燃費などは年末に発表するが、吉田守孝副社長は「サイズの大きいクルマと同じように最新の安全技術、コネクテッド技術を搭載しながら俊敏で気持ちの良い走り、世界トップレベルの低燃費をお客様に提供したい」と自信を見せた。

トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)に基づくGA―Bプラットフォームを新開発した。ヤリスでも「カローラ」と同じように日本向けと欧州向けで車体寸法を変えている。Bプラットフォームは今後、トヨタの先進国向けコンパクトカーに順次、用いられる予定で、吉田副社長は「ヤリスとヤリスブランドを大切に育てていきたい」と派生車種の展開にも含みを持たせた。

エンジンは新開発の直列3気筒1・5㍑と改良した同1㍑で、1・5㍑には新開発の無段変速機(CVT)と6速MT、ハイブリッドを組み合わせる。ハイブリッドは小型・高効率化をさらに進め、リチウムイオン電池を採用した。電気式4WD「E―Four」もトヨタの小型車として初めて設定した。

装備面では、シフト操作だけで駐車できる「アドバンストパーク」、右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者を検知する「トヨタセーフティセンス」、運転席及び助手席の回転・チルト機能などトヨタ初の新技術を多く採用した。ディスプレーオーディオも全車標準だ。

ヴィッツは「スターレット」の後継として1999年に発売され、今回のヤリスで4代目となる。欧州では初代からヤリスの車名で売られている。吉田副社長は「新プラットフォームなど大きくクルマを一新したことと、ヤリスが参戦しているWRC(世界ラリー選手権)が日本でも開かれること。加えて来年5月から全チャンネルの併売にもなる。ヤリスに限らずトヨタ車が大きく変わる中で、新しいスタートを切ろうという思いでグローバルで共通なヤリスに変えた」と車名変更の理由を語った。

日刊自動車新聞10月17日掲載

開催日 2019年10月10日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

トヨタ自動車㈱

開催地 世界
対象者 キッズ・小学生,中高生,大学・専門学校,一般,自動車業界