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自動車産業インフォメーション

2019年10月8日

4~9月の輸入車登録1.8%増

日本自動車輸入組合(JAIA)が4日発表した2019年度上期の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同期比1・8%増の15万2240台となり、上期として5年連続で増加した。

年度上期では1996年度に次ぐ過去2番目の水準だった。また、9月単月は前年同月比9・1%増の3万6080台で3カ月連続の増加だった。9月としては1988年の統計開始以来、過去最高。プラス要因についてJAIAは「10月の消費税増税を控えた〝駆け込み需要〟ではない」とした上で、新型車やクリーンディーゼルエンジン(DE)搭載車、SUVの販売が台数を牽引したという見解を示した。

上期は、クリーンDE車の販売が外国メーカー車の26・9%を占め、年度半期ベースで過去最高の構成比となった。DE車をラインアップする14ブランドで台数が伸びた。

また、JAIAは駆け込み需要について、上期の増加が前年同期に対し2%弱、9月単月が10%弱だったことから「9月になって初めて、若干の駆け込み需要が出た程度だ」と、結果的に大きな〝山〟ができなかったとした。

14年4月の5%から8%への消費税増税時には、増税前の3カ月(14年1~3月)で前年同期比31・9%の伸びとなり大きな駆け込み需要が発生した。これに比べて今回の駆け込みの山は低かった。増税直後に20・6%の反動減がみられた14年4月に比べ、「今後、量販車種の登録が順調に進めば、大きな反動減はでないのでは」(JAIA)とみている。

ブランド別の登録台数では、メルセデス・ベンツが年度上期として5年連続で首位を維持、10ブランドが過去最高を更新した。モデル別ではBMW「ミニ」が年度上期として4年連続で首位だった。

上期の外国メーカー車の登録車に占める構成比は9・2%だった。

日刊自動車新聞10月5日掲載

開催日 2019年10月4日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車輸入組合

対象者 自動車業界