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2019年10月8日

後付け安全装置 購入なら「性能」重視が最多 「機能や性能知ってる」2割のみ インテージ・日刊自調査

自動車に後付けできる安全装置について、機能や性能まで知っている消費者が2割程度にとどまることが、インテージと日刊自動車新聞社の共同調査で分かった。

また、購入する際には、価格より性能を重視する人が多い。価格を最重視する人が全体の約24%だったのに対し、性能を重視する人が約39%だった。事故に直結する用品のため、特に性能が重視されているとみられる。

全国の約1万人を対象にインターネットで調査した。自動車関連の消費者調査を数多く行っているインテージによると、自動車用品では価格が重要視される場合が多いといい、ペダル踏み間違いなどを防ぐ後付け安全装置では、他の用品とは異なり性能に重きを置く結果が出た。性能のほか、製品の信頼性や評判と回答した人も約29%と多かった。

一方、実際にメーカーが販売する価格とユーザーが希望する価格が乖離している実情も浮き彫りになった。消費者が希望する価格は「2万円以下」(約43%)、「3万円以下」(約26%)という回答が多く、「5万円以下」までの合計回答者数が全体の9割を占めた。本体希望小売価格と工賃の合計が5万円を超えるトヨタ自動車、ダイハツ工業の商品とは差がある。自治体独自の補助金制度もあるが、東京都など一部にとどまる。性能の担保は前提となるものの、普及のためには価格帯の選択肢拡充も必要といえそうだ。

日刊自動車新聞10月5日掲載

カテゴリー 交通安全,白書・意見書・刊行物
主催者

(株)インテージ、日刊自動車新聞社

対象者 自動車業界
リンクサイト

インテージホームページ https://www.intage.co.jp/

インテージ 日刊自動車新聞社共同調査 後付け安全装置のユーザー認知度

インテージと日刊自動車新聞社の共同調査では、後付け安全装置の存在を知らないと回答した人が全体の4割を超えた。存在は知っていても性能や機能について知らない人を含めると8割以上に上る。

高齢者による踏み間違い事故の報道が相次ぐ影響で後付け安全装置への注目度は高まっているとはいえ、認知の広がりは道半ばだ。

 後付け安全装置の機能や性能を知っていると回答した人は2割にすぎず、40・6%が「機能や性能までは分からないが、後付け安全装置の存在は知っている」、44・4%が「まったく知らない」と回答した。

 購入意欲も高くはなく、自分の車に装着したいかとする質問に対し「とてもそう思う」「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した人の合計は36・1%にとどまった。ただし、家族や友人など身近な他者に装着してほしいかとの問いでは、「とてもそう思う」「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計は55・6%と自分の車についての質問より高く、高齢な親などの運転を心配する表れとみられる。

 「アクセルとブレーキの踏み間違いは他人事ではない」との命題に対して「とてもそう思う」「そう思う」と答えた人は、後付け安全装置に前向きな割合がそれぞれ58・2%、51・3%と高いことも分かった。

 購入時に重視する点(複数回答不可)は「性能」(38・5%)「製品の信頼性、評判」(28・5%)「価格」(23・6%)の順に重視されている。一方、「製造メーカーの信頼性、評判」(7・4%)、「保証期間」(1・4%)、「取付に必要な待ち時間)(0・4%)を重視する人は少なかった。調査は免許非保有者を含む18歳以上の計1万293人を対象にインターネットで実施。すでに後付け、もしくは新車装着で踏み間違い防止装置などを装着している人からは購入当時の心境をもとに回答を受けた。