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2019年10月7日

キッズエンジニアin九州 科学に触れてモノづくりの楽しさ学ぶ

コンベアでの流れ作業を体験

自動車技術会九州支部はこのほど、小学生3~6年生を対象とした学習イベント「キッズエンジニアin九州」を福岡市東区の福岡県自動車整備振興会館で開催した。子どもたちにクルマを中心としたさまざまな科学に触れてもらい、モノづくりの楽しさを伝えた。114人の小学生が参加した。

キッズエンジニアは自動車技術会が2008年から横浜と名古屋で毎年、交互に開催している。福岡県と福岡県自動車整備振興会・同商工組合は、イベントの開催趣旨に賛同し共催した。九州では昨年の熊本に続き、今回が2回目の開催。

工具を使いネジを作成

当日は、自動車メーカーや部品メーカーなど参加企業のエンジニアらが講師となってじっくりと学べる6つの「教室型プログラム」を用意した。また気軽に自由参加できる「体験展示型プログラム」も設けた。

トヨタ自動車九州は、モーターと発電機の仕組みを紹介した後、子供たちとハイブリッドカーの模型を製作して、坂を下るエネルギーで豆電球を光らせる仕組みを学習した。トヨタプロダクションエンジニアリングは応力発光塗料を紙コップなどに塗った作品を作り、暗室で光らせた。トヨタ車体研究所は、おもちゃのブロックを使い1人で部品を組み立てた際の時間と、コンベアを使用して分担し作業した際の時間を比較し、かかった時間の違いを実感してもらった。

本田技研熊本製作所は水素で走るミニ模型を作りレース形式で順位を競いモーターの仕組みを勉強した。ダイハツ工業は車のデッサン方法をカーデザイナーが伝授した。子どもよりも熱心に聞き入る大人の姿もあった。福岡県自動車整備振興会は工具を使いネジを作成し、実際の自動車のタイヤの脱着作業を行った。
体験型展示プログラムでは、久留米工業大学によるフォーミュラカーの展示や、自動車事故のVR体験などを行った。

日刊自動車新聞10月4日掲載

カテゴリー 社会貢献
主催者

自動車技術会九州支部

開催地 福岡県自動車整備振興会館(福岡市東区)
対象者 キッズ・小学生,一般,自動車業界