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2019年10月5日

6年ぶり250万台超え 上期新車販売5.6%増

登録車と軽自動車を合わせた2019年度上期(4~9月)の新車販売台数は、前年同期比5・6%増の262万1470台となり3年連続で前年実績を上回った。上期での250万台を超えは6年ぶり。9月単月も登録車と軽がともに2桁増の伸びを示すなど、盛り上がりを見せた。

各系列が投入した新型車や大幅改良車が市場拡大をけん引したほか、消費税増税を目前に控え駆け込み需要もある程度、販売を後押しした格好だ。一方、10月以降は税制も大きく変わるため、先読みが難しい。19年度通期で4年連続の前年超えを実現できるか、後半戦の動向に注目が集まっている。

日本自動車販売協会連合会(小関眞一会長)がまとめた9月の新車登録台数は11カ月ぶりの2桁増になると同時に、3カ月連続でプラスを維持した。4~9月期でマイナスとなったのは6月のみ。このため、上期実績も前年同期比5・2%増の165万9740台と2年ぶりのプラスに転じている。上期で160万台への水準回復も2年ぶり。車種別でも小型乗用車がわずかに前年同期を下回ったものの、これ以外は大きな伸長をみせた。

軽の勢いも増している。全国軽自動車協会連合会(堀井仁会長)が発表した新車届出台数は、9月までに2カ月連続で2桁増の大幅な伸びを続けている。9月は11カ月ぶりにすべてのブランドがプラスとなるなど、新車市場での軽人気を裏付ける。これを受け、上期は前年同期比6・2%増の96万1730台となり、3年連続で前年を上回った。
好調な実績で締めくくった上期実績に対し、「新型車が押し上げており、すべてが(消費税増税の)駆け込みとは言えない」(自販連)としながらも、「一定レベルはあったとみている」(全軽自協)と分析している。しかし、10月以降はプラスとマイナスに振れる要素が入り混じっているのも事実で、「正直なところ動きは読めない」(自販連)としている。下期の実績拡大には各系列でのさらなる販促策が重要となりそうだ。

9月単月の実績は総台数が前年同月比12・9%増の54万8209台。このうち、登録車は12・8%増の34万7706台、軽が13・2%増の20万503台だった。

日刊自動車新聞10月2日掲載

 

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車販売協会連合会

対象者 自動車業界