2019年10月4日
8月の中古車輸出
日本中古車輸出業協同組合(佐藤博理事長)がまとめた2019年8月の国別中古車輸出台数は、前年同月比4・9%減の10万200台となり2カ月ぶりに減少した。首位のアラブ首長国連邦(UAE)は3割近く伸びたが、上位10カ国のうちケニアをはじめ5カ国が減少するなど国ごとに増減の差異が大きく表れた。その結果、合計では前年を下回った。
ケニアは3カ月連続で2桁減少した。今春までは新たな年式輸入規制が計画されていたことで〝駆け込み輸出〟が続き大きく伸びていた。しかし、その導入見送りが決まった今夏以降は反動が生じ減少に転じるとともに、8月は減少率が2割を超えマイナス幅が一段と拡大した。
その一方で、ジョージアは輸入規制強化との観測が流れたことに呼応して駆け込みが発生、同2・7倍に膨らんだ。
UAEは、アフリカ向けなどの中古車仕入れの中継地として活用する動きが依然として活発だったため、15カ月連続で前年同月実績を上回り首位を堅持。ロシアは前月の2位から3位に後退。ニュージーランドは増加に転じ2位に再浮上した。
また、1~8月累計は前年同期比4・2%減の84万9726台となり、引き続き5%前後のマイナス幅で推移した。ただ、18年は通年で132万台を超えた高い水準だった。19年通年は、9月以降に同様の減少率で推移した場合でも、125万台超と一定水準を上回る台数が見込まれる。
日刊自動車新聞10月1日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | 日本中古車輸出業協同組合 |
対象者 | 自動車業界 |