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2019年10月2日

ホンダ、子どもの交通事故抑制へ「まもってトート」配布

子どもの交通事故による死傷者数を減らそうと、ホンダが交通安全教育で工夫を凝らした活動を展開している。

21日から始まった秋の全国交通安全運動では、交通整理をする警察官の制服をモチーフにすることでドライバーに注意喚起する「まもってトート」を配布しながら、交通安全に対する意識を高めようとしている。
ホンダが特に注力しているのが子どもの事故防止に向けた活動だ。特に小学1年生に該当する7歳児は事故に遭いやすい。交通事故総合分析センターが2015年に公表した資料によると、歩行中の交通事故を年齢別でみた場合、7歳児の死傷者数が年間1500人弱で、前後の年齢と比べて突出している。

これは、小学生になると登下校で一人きりで道路を歩く機会が増えるためだと考えられている。時間別でみても、登下校の時間帯に相当する14時~18時台の歩行中の死傷者数が約68%を占める。

そこでホンダでは、小学校入学前の交通安全教育を重視。4~5歳児を対象に、イラストやキャラクターを使いながら道路の正しい歩き方を教育するプログラムを実施している。ホンダの安全運転普及本部が製作した教材のもと、全国の交通安全指導員やホンダカーズのスタッフが指導者となって交通安全教室を開いている。18年度は展開している2種類のプログラム合計で約6500回開催し、44万人が受講した。
さらに今年の取り組みとして製作したのが「まもってトート」だ。モチーフは、交通整理をする警察官。反射材を効果的に使っており、暗闇でライトに照らしだされると警察官の制服のように見えるというもの。

「ドライバーがハッとして減速する心理に着目したデザインした」(同社)としている。東京都港区の認可保育園の5歳児に配布したり、特設ウェブサイトで抽選配布をしながら、注意を呼び掛けている。

日刊自動車新聞9月28日掲載

 

開催日 2019年9月21日
カテゴリー 交通安全,社会貢献
主催者

本田技研工業(株)

開催地 全国
対象者 キッズ・小学生,一般,自動車業界