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2019年10月2日

乗用車8社、8月世界販売1.8%減/トヨタ、スバルは最高更新

乗用車メーカー8社が27日に発表した8月の世界販売実績は、前年同月比1・8%減の229万92台だった。

国内販売は軽自動車を中心に好調に推移したものの、中国やインド、インドネシアなどの市場環境が悪化し、海外販売が減少。トヨタ自動車とスバルが8月として過去最高を更新した一方、4社の世界販売が前年同月を下回った。

海外販売の合計は3・1%減の194万4917台。トヨタ、ホンダ、スバルの3社が前年を上回る水準を確保した。自動車市場は世界的に減速感がみられるが、米国では日系自動車メーカーの販売が堅調に推移した。新型車効果のほか、「インセンティブを一時的に増やした」(ホンダ)、「『CX―3』『CX―9』の宣伝を強化した」(マツダ)などと販売施策が奏功した。ホンダは「シビック」や「CR―V」が好調で過去最高の17万3千台、トヨタは「RAV4」のハイブリッド車が好調で11・3%増加、スバルは93カ月連続で前年水準を超えるなど好調を維持したほか、日産自動車は3カ月ぶり、マツダは14カ月ぶりにプラスに転換した。
中国はホンダ、日産が好調だった半面、トヨタが18カ月ぶりに前年水準を割った。これまでレクサスの好調が続いていたが、トヨタブランドで8月に発売した「カローラセダン」のモデル切り換えにより、一時的に販売台数を落とした。

欧州ではホンダがブレグジットやディーゼル市場の縮小を背景に10・2%減少し、日産は「キャシュカイ」やモデル末期だった「ジューク」の低迷で34・8%のマイナスだった。マツダも11・5%減と販売台数を大きく落とした。

中国を除くアジア圏も軒並み低迷している。スズキのインドは35・9%減と低迷から脱せず、三菱自動車は「エクスパンダー」の新型車効果が一服し、インドネシアの販売台数が23・4%減少した。ダイハツ工業はマレーシアが好調に推移したものの、インドネシアの販売台数を約2割落とした。

日刊自動車新聞9月28日掲載

開催日 2019年9月27日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
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開催地 世界
対象者 自動車業界