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2019年10月1日

九州北部豪雨支援活動を開始、日本カーシェアリング協会 武雄市で車両無償貸し出し

日本カーシェアリング協会(吉澤武彦代表理事)は、甚大な被害が発生した「令和元年九州北部豪雨」の支援活動を開始した。

宮城県石巻市と岡山県倉敷市から、佐賀県武雄市に18台の車両を運び、被災者や支援活動を行う団体に無償で貸し出す。一方、現地では人材が不足していることもあり、同協会では、武雄市の貸し出し車両の名義変更やメンテナンスを行うボランティアスタッフを募集している。また、復旧に必要な車両提供も同時に募集する。被災地の早期の復興に向けて、同協会では広く協力を呼びかけている。

同協会は、東日本大震災発生後に、全国から寄付を受けた車両約100台を活用したコミュニティ支援や生活再建支援を行う「コミュニティ・カーシェアリング」を石巻市で開始した。また、昨年の西日本豪雨を受けて、岡山県でもコミュニティ・カーシェアが開始された。

九州北部豪雨の被災者を支援するため、これまで培った経験を生かし、武雄市で車を無償貸し出す支援を行う。車両は、軽トラックやコンパクトカー、ミニバンなどで、人や物の運搬に活用される。車の輸送は、同協会の活動を支援するオートバックスセブンが全面協力し、石巻市と倉敷市真備町から計18台を武雄市に運んだ。

一方で、支援活動の課題がある。現地スタッフの数に限りがあり、現地での名義変更やオイル交換などの整備作業を担当するスタッフが居ないことだ。オイルやバッテリーなどの消耗部品は、同協会を支援する企業から提供を受けている。そのため、同協会では名義変更や整備を行うボランティアを募っている。

さらに、車両の数も不足しており、支援のための車両提供も呼びかけている。特に、今後仮設住宅などに移る際に家財道具を運ぶ軽トラックや軽バンが必要という。吉澤代表理事は「現地でのいち早い支援に向けて、少しでもお役に立ちたい」と話している。 問い合わせは同協会(電話0225―22―1453)まで。

日刊自動車新聞9月27日掲載

カテゴリー 社会貢献
主催者

日本カーシェアリング協会

開催地 佐賀県武雄市
対象者 一般,自動車業界