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2019年9月24日

「2019年本田賞」トロント大学名誉教授ジェフリー・ヒントン博士が受賞

〜AI(人工知能)の広範囲な分野への応用の道を拓いた先駆的研究と実用化への貢献〜

公益財団法人 本田財団(設立者:本田宗一郎・弁二郎兄弟、理事長:石田寛人)は、2019年の本田賞を、人工知能におけるディープラーニング※1の先駆的研究と実用化への貢献を果たしたとして、トロント大学 名誉教授、ベクター研究所主任科学顧問ジェフリー・ヒントン博士に授与することを決定しました。

 1980年に創設された本田賞は、科学技術分野における日本初※2の国際賞であり、人間環境と自然環境を調和させるエコテクノロジー※3を実現させ、結果として「人間性あふれる文明の創造」に寄与した功績に対し、毎年1件の表彰を行っています。ヒントン博士はAI(人工知能/Artificial Intelligence)へのディープラーニング活用の基礎となるバックプロパゲーション※4をはじめ、AIを実用化に至らせた数々の技術を考案してきました。AIは科学技術の発展のみならず、エネルギーや気候変動といった人類が抱える地球規模の問題を解決するうえで重要な役割を果たすことが期待されており、ヒントン博士の取り組みは、本田賞にふさわしい成果であると認め、今回の授賞に至りました。

 本年で40回目となる本田賞の授与式は2019年11月18日に東京都の帝国ホテルで開催され、メダル・賞状とともに副賞として1,000万円がヒントン博士に贈呈されます。

Hondaニュースリリース9月20日発表

 

開催日 2019年11月18日
カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

公益財団法人 本田財団

開催地 帝国ホテル(東京都)
対象者 大学・専門学校,一般,自動車業界
リンクサイト

ニュースリリース https://www.honda.co.jp/news/2019/c190920.html

※1ディープラーニング(深層学習、Deep Learning):機械学習の手法の一つで、人間の脳のニューロン(神経細胞)の働きを参考にした「ニューラルネットワーク(Neural Network)」を用い、人間の手を使うことなくコンピューターが自動的にデータの構造を発見する技術

※2Honda調べ

※3エコテクノロジー(Ecotechnology):文明全体をも含む自然界をイメージしたEcology(生態学)とTechnology(科学技術)を組み合わせた造語。人と技術の共存を意味し、人類社会に求められる新たな技術概念として1979年に本田財団が提唱

※4バックプロパゲーション(誤差逆伝播法、Backpropagation Algorithm):深層学習の出力結果の誤差を減らすために、ニューラルネットワーク内の計算方法を効率的に変化させる手法