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2019年9月25日

パナソニック、5G搭載車対応の大型電波暗室を新設

パナソニックは、第5世代移動通信システム(5G)搭載車の測定が可能な大型電波暗室を新設した=写真。

5481立方㍍で国内最大級の電波暗室となる。MIMO(マイモ)やビームフォーミングなど複数のアンテナの性能を評価できるのが特徴。V2X(車車間・路車間通信)など、さまざまなケースでの測定を可能としたことで「今後さらに活発になる5Gの開発ニーズに応える」(和田浩美開発本部プラットフォーム開発センター所長)。
分速で3万6千㌽の半球面無線性能評価ができる。反射波の影響がない測定可能領域であるクワイエット・ゾーンを7㍍にしたことで、車両全体の評価を可能とした。乗用車であれば2台収容できるほか、例えば信号機といったインフラ機能を持ち込むなどして、V2Xを想定した計測もできる。

同社では2022年ごろから5Gの車両搭載が始まるとみており、今後3年で5Gに関わる開発が本格化するとしている。アンテナ単体では性能を維持できても、車両に配置すると電波が減退することもあるため、車載の状態で測定ができる電波暗室のニーズは高い。同社にも自動車メーカーやサプライヤー以外に、通信キャリアなどサービスプロバイダーからの引き合いが来ており、このような需要に対応できる体制を整える方針だ。

日刊自動車新聞9月20日掲載

開催日 2019年9月19日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

パナソニック(株)

対象者 自動車業界
リンクサイト

ニュースリリース

https://news.panasonic.com/jp/press/data/2019/09/jn190919-2/jn190919-2.html