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自動車産業インフォメーション

2019年9月20日

自動車保険3%引き上げ 損保各社20年1月からの商品改定

大手損保各社が2020年1月に実施する商品改定の内容が出揃った。各社とも自動車保険の保険料を3%程度引き上げる。

14年の消費増税時の値上げ幅が0・9~2・5%だったことに比べ、上振れした。19年10月の消費増税に加え、20年4月の債権法改正で見込まれる保険金支払い額の増加に対応するのが狙い。各社は割引制度の充実も並行して進めており、契約者向けサービスの強化で保険料水準の向上に伴う顧客離れを食い止めていく考えだ。

保険料値上げの対応策として、大手3社は新車割引を改正する。三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、新車割引の区分に「7(s)」等級を追加するなどし、エントリーユーザー層の割引率を最大38%まで拡大した。損害保険ジャパン日本興亜は初度登録や検査から26~49カ月の車両区分を細分化し、割引率を高めた。「6(s)」等級での対人賠償の割引率では従来の6%から37%になる。

一方、今年7月に先行して新車割引を拡大した東京海上日動火災保険は、「運転者本人限定特約」を新設。同特約を用いると、ゴールド免許を所持する契約者の場合、最大15%割り引く。あいおいニッセイ同和損保もドライブレコーダー特約に運転挙動に応じた保険料割引を行う「タフ・見守るクルマの保険プラス」を追加する。契約者の運転特性に応じて最大8%を割り引くもので、初回は4%の割引を適用する。

日刊自動車新聞9月17日掲載

開催日 2020年1月1日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

大手損保各社

対象者 大学・専門学校,一般,自動車業界