栃木県は今年、信号のない横断歩道で、歩行者を優先するための一旦停止が行われない県でワースト１位としてメディアに取り上げられ注目されている。

その不名誉な現状を打破しようと、栃木県自動車販売店交通安全対策推進協議会（小平雅久会長）では、交通安全の推進や道路交通法を順守し交通弱者を守る観点から、横断歩道における歩行者優先を広く啓発する取り組みとして、「止まっていますか？『横断歩道』」と書かれた交通安全啓発の横断幕を作成した。

同協議会は、栃木県宇都宮市の栃木県自動車会館「第２５回交通安全推進責任者研修会・第２４回栃木自販無事故・無違反コンクール表彰式」を開催。その中で、栃木県警察本部の野澤建夫交通部交通企画課課長補佐による「最近の交通事故情勢について」と題した交通安全研修の後、この横断幕を初披露し栃木県警察本部に寄贈した。また、栃木県自動車会館外のフェンスに同横断幕を括り付け一般ドライバーへの啓発活動も開始した。

同協議会では、信号のない横断歩道で止まってくれない県ワースト１位の返上を目指し、栃木県警察に協力しながら、今後同じ横断幕を県北地域をはじめ他地域へも掲示、啓発活動を行っていく。

日刊自動車新聞9月12日掲載