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2019年9月7日

国交省、サポカー性能認定制度を拡充

国土交通省は、安全運転サポート車(サポカー)の普及推進に向け、先進技術に対する性能認定制度を拡充する。新車乗用車に搭載するペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトに対する認定制度を新たに創設する方針で、今年度中に技術的な要件を詰めて、2020年度以降からの制度運用を目指す。衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)の認定制度も見直す。

先進技術に対して一定の性能を有することを国が認めることで、より安全な車の普及を後押しする。 高齢運転者による相次ぐ重大な交通事故を受け、政府は今年6月に関係閣僚会議で緊急安全対策をまとめた。そのうち、新車ではサポカーSへの代替を進める必要性を挙げた。国交省は、基準強化や認定制度づくりを通じてサポカーの普及を促進する考え。

新たに新車用3装置の性能認定制度を創設する。AEBSを含めたこれらの先進技術は、サポカーSの区分の一つ「サポカーSワイド」の搭載に必要な装置。今年度中に技術要件を決定してパブリックコメント(意見公募)をかけた後、20年度以降の運用を計画する。

また、18年に創設したAEBSの性能認定制度についても、国際会合の場で成立したAEBSの国際基準を踏まえ、歩行者の検知を求めるなど認定要件を見直す。来年度以降の制度運用を目指す。

国交省が国内乗用車メーカの18年度の新車販売台数を基にサポカーSワイドの割合を推計したところ、19年度は79%、20年度が88%、21年度が90%に達する見通しとなった。メーカー側の開発動向に合わせて、ユーザーにも安全な車を周知する方策として、性能認定制度を活用する。

国交省は3日に有識者らを交えた車両安全対策検討会を開き、高齢ドライバーの交通安全対策などを議論した。検討会では、自動運転車の基準づくりなども話し合った。

日刊自動車新聞9月4日掲載

開催日 2019年9月3日
カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

国土交通省

対象者 一般,自動車業界