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札幌モーターショー2018閉幕、注目集めるEV 寒冷地仕様も ファンで賑わい 需要喚起に期待感

2018年1月29日

「札幌モーターショー2018」(同実行委員会主催)が21日、3日間の会期を終えて閉幕した。

東京モーターショーで注目を集めたコンセプトカーや最新モデルの車両が多数出展され、会場の札幌ドームは多くの自動車ファンで賑わった。北海道最大のモーターイベントとして、潜在的な需要の喚起に期待感を示すディーラーは多いようだ。また若者の車離れが進む中で、若者の関心が車に向かう貴重な機会となっている。
札幌モーターショーは2012年2月に初開催した。4回目となる今回は国内外の27社38ブランドが四輪・二輪車189台を出展。来場動員は約9万6千人と初めて10万人を割り込んだものの、主催者側は「1人当たりの滞留時間が長かった」と話す。あるディーラー関係者は「(体感として)人が多いとの印象を受けた」と振り返る。
トヨタ自動車の「クラウン」やスバル「ヴィジヴ パフォーマンス コンセプト」などのコンセプトカーの周囲には多くの人だかりができていた。特に注目を集めていたのが電気自動車(EV)で、日産「リーフ」のニスモ仕様モデル「リーフ ニスモ コンセプト」やEVと人工知能(AI)を組み合わせたホンダ「アーバン EV コンセプト」など。道内初出展の電動車両が多数展示された。
EVで衆目を集めたのは自動車メーカーだけではない。機械加工の西野製作所など道内の中小企業10社がそれぞれの技術を結集し、製作した寒冷地仕様EV「ネイクル」の2人乗りモデル「タイプ3」が初公開され、1日目には同車の契約セレモニーが行われた。ネイクルの第1号購入者となったのは北見市の北見通運で、納車は6月を予定する。企業10社を取りまとめる中小企業基盤整備機構北海道本部の松尾一久経営支援部長は「ものづくり産業活性化を目指す北海道にとっても画期的な出来事」と強調する。
札幌モーターショーでは学生たちの活躍が垣間見えた。環境車の完成度を競う「北海道ハンドメイドエコカーコンテスト」に、道内の高校や自動車整備専門学校など5校がエントリー。「近い未来、大人になった自分たちが乗りたい、北海道らしいエコカー」をテーマに、若者ならではの自由な発想で製作したEVを披露した。

日刊自動車新聞1月29日掲載

開催日 2018年1月19日
開催終了日 2018年1月21日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

札幌モーターショー2018実行委員会

開催地 札幌ドーム(札幌市豊平区羊ヶ丘1)
対象者 キッズ・小学生,中高生,大学・専門学校,一般,自動車業界
リンクサイト

http://sapporomotorshow.jp/?from=tms2017

19年3月での閉科が決まった旭川工業高等学校自動車科は、生徒らが約2年間かけてレストアしたトヨタ「スタウト」を展示。旭川トヨタなどが指南役として協力した。懐かしがる高齢者や新鮮そうに眺める若者など多くの来場者の関心を引いた。プロジェクトのリーダーを務めた羽田太一さんは「完成までの苦労は多かったけれど想像以上に多くの方に興味を持っていただき報われた」と語る。若者の車離れが進む中、彼らのような“クルマ好きな若者”がまだまだ健在だと感じられた。

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